「トヨタの新車を購入したらライトが勝手について操作できない」
「駐車場などでオートライトはオフにすることはできないのか?」
そんな疑問にお答えします。
2020年4月以降の新車は、オートライト搭載が義務付けられました。
これにより、自分で自由にライトを点灯するタイミングを選べなくなりました。
なぜオートライト搭載が義務付けられたのか、そのなかでも操作できる機能を解説します。
早速みていきましょう。
本記事の内容と同じ動画をYoutubeにアップしています。
記事を読むよりも動画を見る方が分かりやすい部分がありますので、是非ご覧ください。
義務化されたオートライトとは?
そもそも新型プリウスのオートライトって手動に切り替えられないの?
法律で決まっているから手動操作に切り替えることはできません。
2020年4月から販売されている新型車は、オートライト機能の搭載が法律で義務付けられています。
その前に販売された車種に搭載されているオートライトとは意味合いが変わってきます。
以前はヘッドライトのスイッチにオートライト機能のスイッチがあり、ドライバーが自分で自動か手動を切り替えることができました。
一方で、2020年4月以降に販売された新型車に対して適用される保安基準では、ライトをつけたり消したりする操作についてはマニュアル操作できなくなりまhした。
なんでライトの操作を自分でできないようになったの?
夕暮れ時の交通事故が多いからです。
個人の判断でライトをつけるタイミングは違うため、夕暮れ時なのにライトをつけない車は多いです。
免許更新の際やテレビCMなどで啓蒙活動はされているが、まだまだ夕暮れ時の事故は減少していません。
2015年の警視庁によるデータでは時間別の歩行中死者数は夕暮れ時がダントツで多いです。
ライトをつけていない車が歩行者に気が付かず事故になってしまう例も多いでしょう。
ちなみに先代プリウスは2020年以前の新車でしたが、夕暮れ時にライトをつけていないとアナウンスでライト点灯を促してくれました。
たしか、日没が近い時間ですがライトをつけなくて大丈夫ですか? といったアナウンスだった気がします。
ちなみに多くのドライバーがいつヘッドライトを点灯しているかJAFが調査した結果も参考になります。
スモールライトとヘッドライトを日の入り前後どのタイミングで点灯しているか表したグラフです。
実際に47都道府県で目視でチェックしてくれています。
驚いたことに日の入り時点でもヘッドライトをつけている車は22.8%しかいません。
道路交通法では日没時にヘッドライトを点灯しなければならないにもかかわらず、8割弱の車がライトをつけていないことは驚きです。
スモールライトなら57.5%の車がつけていたけど駄目なの?
ヘッドライトを点灯していなければいけません。
そもそも認識が甘い車が多いから法改正されたのでしょう。
次は実際に新型プリウスのオートライト点灯条件について解説します。
新型プリウスのオートライトがつくタイミング
新型プリウスはいつ頃ヘッドライトが点灯するの?
光センサーで計測した明るさが1000ルクス未満になった場合にオートライト機能でライトは点灯します。
ちなみに新型プリウスの光センサーはこの丸いボタンのような出っ張り部分です。
これは2020年から施行された道路運送車両法の法改正で決められた明るさの基準と一緒です。
そもそもルクスってなんなの?
明るさの国際単位です。
JISの照度基準によると、1000ルクスは細かい作業を行うのに必要な明るさとしています。
具体的にはどのくらいの明るさなの?
実際に、明るさを計測できる照度計が示す1000ルクス程度の明るさはこのくらいです。
思っていたよりずっと明るいわね。
そうなんです。
この日の日の入りは17時57分でしたが、1000ルクスで30分くらい前の明るさでした。
ちなみに外が1400ルクス程度の明るさのタイミングで、新型プリウスのオートライトは点灯します。
日の入りよりもかなり早い時間帯からヘッドライトは点灯するイメージです。
理由の一つは、車内の明るさセンサー付近は外よりも少し暗いからです。
外が1400ルクス程度の明るさだったタイミングで車内の明るさセンサー付近で計測したところ、1200ルクス前後でした。
だいたい200ルクスくらい明るさが下がるようです。
車内の明るさセンサー付近が1200ルクス程度の明るさになると、オートライトが作動し自動ライトが点灯することを確認しました。
おそらく法律では1000ルクス未満は点灯を義務付けているから、トヨタとしては少し安全な明るさでもオートライトを点灯するように調整しているのでしょう。
新型プリウス納車直後は、こんなに早くヘッドライトつくのか?と驚きました。
最初の頃は、まだヘッドライトをつけるには早いタイミングだから消そうとしたことが何度もあります。
ただ、実際に照度計で計測してみると、人の目でみるとまだまだ明るいと感じていても、明るさは1000ルクスに近い状態であることがわかりました。
少しずつ暗くなると人間の目は勝手に暗さに慣れるからか、暗くなっていると感じにくくなるのかもしれません。
ちなみに、納車一ヶ月の点検時、ディーラーにオートライトのタイミングが早すぎないかチェックしてもらいました。
結果は問題ないタイミングだったことが分かり、いかに人間の目が当てにならないかを教えられました。
オートライトが点灯するタイミングについては分かったわ。 新型プリウスのライト調整は何もできないということなの?
ライト関連で調整できることもあります。
次は新型プリウスのライトで操作できることと操作方法を解説します。
新型プリウスのライト操作方法
新型プリウスのライトで操作できることって何があるの?
スモールライトのオンオフや、停車時のライト完全オフなどが可能です。
操作は方向指示器レバーについているライトスイッチを利用します。
右側にあるつまみがライトスイッチです。
ライトスイッチは上に回し固定される動作と、下にすこし回す動作が可能になっています。
下に回す場合に回せる角度は30度くらいで、回しても必ず元の位置に戻ってくるようなギミックです。
なんだか分かりにくいわね
そのとおりで、分かりにくいギミックです。
下に回した場合はどんな状態になっているか判断することが難しく、メーターの変化も少ないです。
さらに、スイッチを長く下に回し続ける場合と少し回した場合で動作が変わってきます。
ライトスイッチを回すことで実現できる操作はこの6パターンです。
新型プリウスでは、ライトはヘッドランプとLEDデイライト、スモールランプの3種類あります。
LEDデイライトは明るい昼間でも動作時は常時点灯する新型プリウスの特徴的なライトになります。
ヘッドランプは丸い大きめのライトが一つです。
スモールランプは横に長いランプになります。
スモールランプの存在はあまり気にしていなかったが、スモールランプが表示されると引き締まった印象です。
たしかにスモールランプは気が付かなかったわ。
スモールランプだけ利用する機会が少ないのと、運転しているとあまり外から見る機会はないですね。
実際に6パターンごとのライトスイッチ操作方法を解説します。
まず周囲が明るいときというのは、新型プリウスの明るさセンサーで1000ルクス以上の状態です。
通常は2のオートポジションとなり、動作している際にはLEDデイライトのみ自動で点灯していいます。
パーキングブレーキが解除されるとLEDデイライトは点灯し、このような状態となります。
LEDデイライトは明るく表示されるため、新型プリウスのハンマーヘッドシャークのような見た目を印象付けています。
ライトスイッチを下に回しすぐ手を離すと、スモールランプも点灯します。
明るいとあまり違いが分かりませんが、よく見るとスモールランプが点灯していることが分かります。
また、スモールランプを点灯するとフロントメーターにライト点灯のアイコンが表示されます。
ライトスイッチを回しても、どのようなライトの状態なのか運転席では分かりにくいです。
ライトスイッチを操作した際は、メーターのライト点灯アイコンをチェックしてみてください。
ちなみにスモールランプが点灯している状態では、リヤコンビネーションランプも点灯します。
いちもんじに光るあのライトね
リヤコンビネーションランプは新型プリウスのアイコンとも言えるでしょう。
激しい雨が降っているときに高速道路を走っているときなど、後続車にアピールするためにもリヤコンビネーションランプを点灯しておくと有効です。
ヘッドランプをつけるほどではない場合に、スモールランプをつける方法を覚えておくと良いでしょう。
スモールランプがついている状態から、元のLEDデイライトだけ点灯する状態に戻す方法は、同じようにライトスイッチを下に回すことで可能です。
うまくスモールランプが消えたかどうかチェックするには、メーターのライト点灯アイコン表示が消えることで確認できます。
次にライトスイッチを上に回し固定した場合を試してみましょう。
周囲が明るい場合でもヘッドランプとスモールランプが点灯します。
昼間でもヘッドランプをつけたい場合に利用するための機能とも考えられます。
たとえば、霧がたちこめるやまみちでオートポジションではライトが点灯しないような場合が想定されます。
そのほか、対向車に対してできるだけ早めに存在を知らせたい場合などは利用する機会があるかもしれません。
ライトスイッチを上に固定すると、周囲が明るい場合でもヘッドランプがつくということを覚えておきましょう。
周囲が暗いときも利用できるが、2のオートポジションとまったく変わらないから使う必要はないはずです。
次はライトスイッチを下に回し一秒以上そのままの位置を維持した場合を解説します。
周囲が明るいときは、LEDデイライトを消すことができます。
LEDデイライトを消すことのメリットは思いつかないが、一応消すことはできることを覚えておおきましょう。
ただ、LEDデイライトが点灯しているかどうか運転席で把握することはできないので注意してください。
周囲が暗い場合のライトスイッチ操作も解説します。
周囲が暗いと自動的にLEDデイライト、ヘッドランプとスモールランプが点灯します。
ライトスイッチを下に回しすぐに離す操作をすると、ヘッドランプが消えてLEDデイライトとスモールランプのみ点灯します。
ただ、これは停車中だけ利用できる機能で、走り始めるとヘッドランプも点灯します。
周囲が暗い場合のライトスイッチ操作は、駐車中のみ利用できる操作になります。
ライトスイッチを上で固定すると、LEDデイライトとヘッドランプ、スモールランプが点灯します。
これはオートポジションと変わらないから、わざわざ操作する必要はないでしょう。
停車中にライトスイッチを下に回し1秒以上保持すると、LEDデイライト、ヘッドランプ、スモールランプすべてのライトが消えます。
屋内駐車場など暗い場所で、ナビの目的地設定をおこなったり、車内で飲食する場合など利用することがあります。
エンジンをかけたままでライトスイッチをオフにしないと、前の車に迷惑がかかるかもしれません。
できれば周囲の状況に配慮し、ライトスイッチを操作しライトを消してほしいです。
一度ライトを消したらつけ忘れることが心配だわ
消灯した状態であっても、周囲が暗い状況なら自動でLEDデイライト、ヘッドランプとスモールランプは点灯するから安心してください。
だいたい動き始めて3秒くらいでライトはつくから、問題になることはないでそゆ。
新型プリウスのライト操作方法を解説してきた。 最後に操作をまとめます。
周囲が明るくパーキングブレーキが解除された状態でオートポジションだと、LEDデイライトのみ点灯します。
ライトスイッチを少し下に回すと、スモールランプが点灯しリヤコンビネーションランプもつきます。
もう一度ライトスイッチを回すとLEDデイライトのみ点灯する状態に戻ります。
周囲が明るい場合でもライトスイッチを上に回し固定すれば、LEDデイライトとともにヘッドランプとスモールランプが点灯します。
周囲が暗いときでも停止中ならライトスイッチを利用できます。
ライトスイッチを下に回せば、ヘッドランプが消えてLEDデイライトとスモールランプのみ点灯します。
ライトスイッチを下に回し1秒以上保持すれば、すべてのランプは消灯します。
すべてのランプが消灯した状態でも、動き始めたときに周囲が暗ければすぐにLEDデイライト、ヘッドランプとスモールランプ、リヤコンビネーションランプが点灯します。
新型プリウスのライトスイッチの利用方法は以上です。
まとめ
今回は、義務化されたオートライトの操作方法をお伝えしました。
今後も新型プリウスとKINTO関連情報を中心に、ちょっと役に立つ記事をアップしていきます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。