「ホンダが2021年10月から新車のオンライン販売を開始」
こんなニュースが本日(9/20)入ってきました。
今までは、カーディーラー(販売店)でクルマの試乗や見積りをしてもらい、値引き交渉の上でクルマを購入するのが普通でした。
オンライン販売の場合は値引き交渉はなく、定価販売が当たり前になると想像できます。
そうなると、お得にクルマを購入する方法は変わっていくのでしょうか?
本記事では、車のオンライン販売が主流になった未来を3ポイントで予想しています。
- 安くクルマを手に入れられるか?
- クルマの維持費用が安くなるか?
- クルマの買取価格は高くなるか?
クルマのオンライン販売による未来を見ていきましょう!
Honda ONというサービス名でホンダのオンライン販売サービスがはじまっています。
⇒Honda ON 公式サイト
目次
なぜホンダは新車をオンライン販売するのか?
ホンダが新車をオンライン販売開始する理由を正式に2つ挙げています。
- コロナ禍で対面での接触を避けて購入したいニーズの増加
- スマホなどで簡単に購入できる環境で新たなお客さんを開拓したい
※参照:NHKビジネスニュース
それぞれ詳しく分析し、本当にこの2つがオンライン販売の理由か考えていきます。
コロナ禍で対面での接触を避けて購入したいニーズ増加は本当?
コロナ禍でクルマのディーラーで対面営業を受けたくない人は少なくないと思います。
- もう少しコロナが落ち着くまで車の買い替えはひかえよう
- 不特定多数の人が出入りするディーラーには行きたくない
- クルマの試乗はしたいけど、誰が乗ったかわからないから怖い
こういった方ですね。
一方で、クルマを維持していく中で24か月法定点検(車検)やリコールなどで、ディーラーに行く機会はあるはずです。
オンラインだから安心して購入できる、という人は一握りでしょう。
高額な新車を購入するのに、試乗も実車も見ずに決める人は少ないはず。
こう考えると、オンラインだから安心して購入できる層が増えるとは思えません。
スマホなどで簡単に購入できる環境で新たなお客さんを開拓したいは本当?
スマホなどでクルマを簡単に購入できるから新車を購入する、といった人はいるのでしょうか?
正直なところ、そんな人はほとんどいないはず。
クルマは買いたいけど、ディーラーで営業を受けながら契約するのが面倒。
スマホやパソコンからだったら簡単だから新車を買う。
という理由でクルマを買わない人を聞いたことがないです。
新車のオンライン販売を行う理由としては、かなり弱い理由付けですね。
ホンダが新車のオンライン販売をはじめる真の理由
ホンダが何故このタイミングで新車のオンライン販売をはじめるのか、その本当の理由は一つ。
販売にかかる経費を下げ、適正価格でクルマを販売したいから
と考えています。
実際に、オンライン販売を進めているボルボ・カーズは、オンライン販売について次のように語っています。
透明性がある価格モデルを構築し、面倒な価格交渉などをなくすことで、透明性と信頼性をユーザーにもたらすことができる
参照:ボルボオンライン記者会見から
携帯電話の料金と似ているかもしれません。
以前はお店での契約が当たり前でしたが、最近の安価なサービスはオンライン契約限定です。
クルマのオンライン販売チェックポイント
クルマ新車販売も、携帯販売と同様な形に変化していくのではないでしょうか?
車のオンライン販売が主流になった未来を予想
ホンダが国内車メーカーで初めて新車のオンライン販売を開始します。
2021年度の冬には日産自動車も一部の新車でオンライン販売が始まる予定です。。
新車のオンライン販売が主流になった近い将来、私たちがお得にクルマに乗れるのか3つのポイントで予想してみました。
- 安くクルマを手に入れられるか?
⇒販売にかかる経費減少により、今より安価にクルマを手に入れられる - クルマの維持費用が安くなるか?
⇒メーカーによる囲い込みのため、車検ありのメンテナンスパックが安価になる - クルマの買取価格は高くなるか?
⇒メーカーによる新車カーリースが増加するので買取価格は安くなる
それぞれ詳細を解説します。
安くクルマを手に入れられるか?
今より安くクルマを手に入れることができると考えています。
理由は、販売にかかる経費が減るためです。
- 営業マンのコスト
- 店舗の商談スペース
- クルマの値引き
例えば、来店型の場合は営業マンのコストが必ずかかります。
オンライン販売であれば、新車販売時の営業マンは必要なくなるのでコスト減になります。
また、店舗の商談スペースを少なくすることができるので、店舗維持費も減るでしょう。
加えて、クルマの値引きも不要なので、その分の売上減少を防げます。
クルマメーカーは他メーカーとの価格競争を常に行っているため、今よりも安い価格でクルマをは難波石、競争力を高めるはずです。
安くクルマを手に入れられる?チェックポイント
クルマメーカーは他メーカーとの価格競争を常に行っているため、今よりも安い価格でクルマをは難波石、競争力を高めるはず。
クルマの維持費用が安くなるか?
クルマの維持費用も安くなると考えています。
その理由は、今よりもお客さんの囲い込みに力を注ぐためです。
新車のオンライン販売が当たり前になった未来では、今よりも簡単に他メーカーに乗り換えられます。
今は、「営業の〇〇さんが、いつもよくしてくれてるから」といった理由で乗り換え阻止につながることが多いです。
一方、オンライン販売だと、人のつながりが薄くなることが見えています。
このような状況に対応するため、クルマのメンテナンスに関するサービスを安く提供することが想像できます。
例えば、「iPhoneやAppleWatchが行っているサポート延長サービス」のようなものです。
購入直後でないと入れない、メーカーサポートを延長するサービス。
クルマの場合、12か月点検、24か月法定点検(車検)が義務付けられてます。
このメンテナンス、車検をセットにしたパッケージを安価に提供するはず。
今でも、トヨタは「メンテナンスパック」というサービスを提供してます。
オンライン販売の場合、思い切り安い価格で提供し、メンテナンスに来たときに対面フォロー(営業)を行うスタイルを強めそうです。
クルマの維持費チェックポイント
私たちとしてはクルマの維持費を安くできると想像しています。
クルマの買取価格は高くなるか?
オンライン販売が当たり前の未来では、クルマの買取価格は安くなると考えています。
理由は、KINTOのようなクルマメーカーによる「カーリース」が増加していると想像できるからです。
カーリースは契約期間後に必ず返却されるため、中古車市場に程度のよいクルマが溢れます。
そうなると、個人が所有しているクルマをリスクを取って買取る必要が少なくなり、結果として買取価格は安くなると思います。
ホンダが新車オンライン販売開始でクルマ購入はお得になる?のまとめ
ホンダの新車オンライン販売は、最初はエリア限定&車種限定なので、実験的なスタートです。
一方で、トヨタのサブスクKINTOは、カーリースのサービスですが、すでに2019年から同様な仕組みを運営しています。
私自身、KINTO契約者なのでサービスの完成度の高さを実感しています。
トヨタは、2021年9月時点で新車販売でオンライン販売をしていませんが、やろうと思えばすぐにできる土台はあります。
トヨタは一歩先の未来を見ているのでKINTOの契約を増やすことに注力しているのではないでしょうか?
近い将来、「クルマを店頭で購入する場合は付加価値料金がかかる」といった状況になるかもしれません。
近い将来、「クルマを店頭で購入する場合は付加価値料金がかかる」といった状況になるかもしれません。
こんにちは!
KINTOでプリウスを契約しているやっつん(⇒プロフィール)です^^